オーバーナイト透析 井上病院

オーバーナイト透析

「オーバーナイト透析」とは

「オーバーナイト透析」とは、夜間の睡眠時間を利用して行う長時間透析です。
長時間透析は6~8時間かけて行う透析ですが、夜間の就寝中に行うため無理なく十分な透析を行うことができます。
また、安定した透析ができ透析後の疲労も少なく、透析合併症の軽減、特に透析患者の死因の第1位である心疾患を予防する治療法として有効です。
ゆっくりと時間をかけながらより多くの尿毒素を除去し、身体への負荷の少ない除水ができ、血圧の安定や薬の減量、貧血の改善が期待できます。

これまで仕事との両立で苦労されていた方や、もっと日中の時間を活用したい方、負担のない長時間の透析を希望されている方にとって、とても有意義なQOLの(Quality Of Life)の高い透析です。

透析開始までの流れ

▼ まずは、お問い合わせください。

地域医療連携室へお電話いただき「オーバーナイト透析を依頼したい」と下記までお申し付けください。

オーバーナイト透析のご相談は、地域医療連携室まで。

地域医療連携室06-6368-7441(平日 8:30~17:00)

▼ 診察・面談

オーバーナイト担当医師の診察を受けて頂きます。
他院で透析中の方は紹介状が必要です。
希望理由や自己管理状況、既往歴などの確認を行い、オーバーナイト透析の適応であるか判断します。

▼ 実施確認

日中もしくは準夜帯で長時間透析を数回行い、オーバーナイト透析を開始します。
同意書の内容について理解していただき承諾を得ます。

オーバーナイト透析のメリット

身体症状の軽減

透析後のだるさ、足のイライラや下肢つり、発汗異常、口腔乾燥、皮膚のかゆみや黒ずみ、などの症状を軽減できます。

2日空き時間の短縮

尿毒素や水分がより多く蓄積する、2日空きとなる時間を短くする事ができます。

良好な生命予後

長時間透析をすることにより血圧の安定や高血圧、貧血の改善、透析患者さまの死因第一位である心疾患の予防や透析アミロイドーシス等の合併症を軽減できます。

薬剤の減量

血圧やリン、カリウム値の低下や貧血の改善により、降圧薬、リン吸着薬、造血製剤などのお薬を減量できます。

食事制限の緩和

塩分や水分などの制限は必要ですが、しっかりと透析を行えることにより、通常よりも緩やかな食事制限が可能です。また、食欲が増加し栄養状態も改善できます。

ストレスの減少

就寝中に透析を実施することで体感時間が大幅に短縮され、ベッド上での拘束時間のストレスが減少します。

※以上は、一般的にオーバーナイト透析で挙げられるメリットであり、必ず効果を保証するものではございませんので、ご了承ください。

オーバーナイト透析実施の流れ

透析棟の3階フロア内で実施します。 血圧などの透析中のバイタルチェックは原則として、透析開始前、透析開始後、終了時の3回のみ行います。 6~8時間と聞くと気が遠くなるように感じられると思いますが、実際の体感時間は、約30分~1時間程度と言われています。 また、最初は眠れない方も1ヶ月程度で慣れてくると言われています。 実際のスケジュールについては図の通りとなります。

※同じフロアで23:30まで準夜透析を実施しています。ご了承ください。
※夜間帯であるため、レントゲンなどの検査は実施できません。
※月1回程度、別日に定期受診していただきます。

実施日月・水・金曜日

オーバーナイト透析のスケジュール

適応基準

当院では、下記の” 適応基準”を設けています。
該当されない方は、オーバーナイト透析をお受けできませんのでご了承ください。

  • 長時間透析の利点を理解し、実施したい希望がある。
  • 社会復帰(就労・勉学など)を目的としている。
    (退職後は日中または準夜透析へ移行をしていただきます)
  • 一般状態ならびに透析中の血圧低下がない、もしくは少ない。
  • 穿刺が困難でない。(人工血管の場合は、止血操作を自己で行える)
  • 心エコー、心電図検査において高度な心機能低下等の重篤な合併症がない。
  • その他、重篤な合併症や既往歴がない。
  • 体重管理を含めた自己管理ができる。
  • 起床時・就寝時の血圧測定を毎日実施できる。
  • 日常生活動作が自立できており、介助を必要としない。自力で通院できる。
  • 医師・スタッフの指示が守れる。
  • 日中または準夜帯に6~8時間の透析を数回行い、抜針リスクが低いこと、血液の凝固の程度 や残血を確認できる。
  • 安全対策の項目について十分理解できる。

安全対策

夜間帯はスタッフが少数であるため、下記の安全対策を講じます。

血圧低下監視

  • 循環血液量モニター(BVM:Blood Volume Monitoring)による血圧低下の監視を行います。
  • 頻回に血圧測定を行いません。
  • 除水量は原則0.8kg/hrかつ15mL/hr/kgを上限とします。

※除水量に関しては血圧下降が著しい方、下肢つりが頻回な方は医師やスタッフの指示に従って頂きます。
※スタッフの判断で患者様を起こすことなく除水量の変更をすることがあります。

抜針対策

  • 抜針は大出血を起こし命にも関わるため予防策を講じます。
  • 血液漏れ(漏血)センサーにて抜針の早期発見に努めます。
  • 寝返りで回路が引っ張られても抜針事故が起きないよう、回路と腕はしっかりとテープ固定させていただきます。
  • 抜針防止・早期発見のため、穿刺部には布団を掛けないでください。

※穿刺部の観察が可能な、透明ビニールのこまど付きタオルを販売しております。(¥1,000)ご利用ください。

当日の体調について

  • 体調不良(発熱・下痢・嘔吐・腹痛など)がある時は、事前に連絡し、対応についてご相談ください。
  • 体調不良の連絡は遅くとも当日16時までに連絡してください。

※安全性を考慮し、オーバーナイト透析の実施をお断りすることもあります。
その場合は日中もしくは準夜透析に変更して頂きます。

災害時の注意点

  • 災害時に速やかに避難するため回路を外すだけで、すぐに離脱できる逆流防止弁付針を使用し ます。

注意点

  • 透析日の変更は2日前までに申し出てください。(急病や止むを得ない突然の急用は除きます)
  • 入室時間が22:30を過ぎる場合は必ず連絡してください。
    ※定期的に来院できない場合は、オーバーナイト透析をご遠慮いただきます。
  • 早い時間に終了した場合も5時までは退室できません。また、退室は午前7時までにお願いいたします。
  • 穿刺順番は日替わり制でベッド並び順に開始していきます。
    来院されてもすぐに開始できない場合や、終了時にお待ちいただく場合がございます。予めご了承ください。
  • 透析日の変更は2日前までに申し出てください。(急病や止むを得ない突然の急用は除きます)

照明

  • 全員の穿刺終了後、23時にフロアの照明を消灯します。
  • 明りが気になる方はアイマスクなどを使用してください。
  • 点灯時間は翌朝5時30分となります。
  • 消灯後でも緊急対応時は照明をつけることがあります。

騒音

  • 警報やナースコールは日中と同じ設定で使用します。
  • 機械の警報音や足音、他人のいびきなどが気になる方は、耳栓を使用してください。
  • DVDや音楽視聴をされる時は必ずイヤホンを使用して音量の調節をお願いします。
  • 携帯電話はマナーモードにし、通話はお控えください。

空調

  • スタッフがフロア全体の空調を適温に設定します。
  • 個々のご希望には添えませんのでタオルケットなどで各自調整をお願いします。

※オーバーナイト透析は、寝ている間に透析ができることが最大のメリットです。
十分な睡眠時間が確保できるように、周りの方への配慮ある行動を心がけてください。

透析実施時のお願い

  • 透析前後の体重測定はご自身で行っていただきます。
  • 止血はご自身での止血、ベルト止血でご対応ください。
  • 退室時の片付けにご協力ください。
  • 貴重品はご自身で管理をお願いします。高額な物は院内に持ち込まないようにお願いします。
    ※紛失等の責任は負いかねます。
  • 車でお越しの方は、井上病院 管理棟地下階駐車場をご利用ください。
  • 退室時、忘れ物のないようにお願いします。

自己管理について

透析生活で最も大切なことは、『しっかり食べて、しっかり体を動かし、しっかり透析すること』です。
オーバーナイト透析では長時間の透析が可能ですが、無制限に除水ができるわけではありません。
体重増加を抑えるために塩分、水分の制限は必ず行ってください。
毎回体重増加が多くて無理な除水を繰り返していると心臓に負担がかかり、そのうち元気に透析ができなくなってしまいます。
オーバーナイト透析を開始してからも、自己管理を心がけましょう。

よくあるご質問

Q1.オーバーナイト透析は誰でも受けられますか?

就労されている方、求職中の方、学生の方など社会復帰を目的とされている方を優先とさせて頂きます。詳しくは、適応基準をご参照ください。

Q2.オーバーナイト透析はどのくらいの時間行いますか?

緊急時を除き原則6時間以上実施します。6時間以上の透析を希望されない方は対象外になります。

Q3.シャワーはありますか?

男女別で用意しています。
また、女性にも安心してお使いいただけるようパウダールームも設置いたします。ご利用ください。

Q4.食事はしてもよいですか?

透析室での食事はできません。入室前にお済ませください。

Q5.透析前にお酒を飲んでも良いですか?

透析日の飲酒は厳禁です。
飲酒が発覚した場合は、翌日の透析に変更しオーバーナイト透析は中止となります。

Q6.車での通院は可能ですか?

可能です。管理棟地階駐車場をご利用ください。
※防犯上、深夜帯は駐車場を施錠いたします。深夜12時~翌朝4時までの間は車の出し入れはできません。

Q7.個室はありますか?

4室ございます。個室を利用する場合は、個室料1回¥1,080(税込)を頂戴いたします。
個室を希望される方は個室使用同意書をご提出ください。

Q8.持参した方が良いものはありますか?

バスタオルと枕用タオルは必ずご持参ください。また、必要な方はイヤホンや毛布、耳栓、アイマスクなどをご持参ください。

緊急時情報 夜間の睡眠時間を有効活用「オーバーナイト透析」 介護負担の軽減や急用時ないどに、一時的な入院受け入れを行なっています。 井上病院の「健康教室」は、専門職が総合的に指導!お気軽にご相談を! 新規事業開始に伴い、スタッフを募集しています! 腹膜透析からの透析導入を推進する「PDファースト」

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