ステージ~G3aの方へ井上病院

[~G3a]治療可能な腎臓を救うために

CKDには様々な原因疾患がありますが、CKDに至る前に発見し、治療されれば、腎障害が残らず治療できる疾患もあります。当院では、糸球体疾患の治療にも積極的に取り組んでいます。
※検尿で尿所見異常を認めた場合は、精査のため一度ご紹介をお願い致します。今後の管理方法を含めた検査結果をご報告致します。

腎生検(糸球体腎炎)

腎炎には多くの原因があり、無症状のものから、全身がむくむ「ネフローゼ症候群」を呈するものまであります。自覚症状のない腎炎でも、数カ月から数十年の経過で進行し、腎不全や透析となる場合があります。
腎炎を疑った場合、正確な判断をするために最終的に「腎生検」という検査を行います。

▼ 腎生検

4 日間の入院が必要です。 病理組織結果は、大阪市立大学医学部付属病院腎臓内科カンファレンスへ参加し協議・検討の上、治療方針を決定します。

▼ 当院で対応している主な疾患

  • IgA 腎症
  • 膜性増殖性糸球体腎炎
  • 紫斑病性腎炎
  • ネフローゼ症候群
  • 顕微鏡的多発血管炎    ほか

多発性嚢胞腎

腎常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD) は、左右両側の腎臓に嚢胞ができ、年齢とともに増加・増大し、腎障害を起こす疾患です。両親のどちらかが多発性嚢胞腎である場合、50%の確率で遺伝する遺伝病です。腎臓以外の臓器にも障害が生じるため、30代で高血圧を発症したり、40代で脳動脈瘤破裂を起こすこともあります。放置していると腎不全になり、60代で約半数が透析治療を必要とします。早期に診断されれば、血圧や生活習慣の管理で、腎容積の増大を遅らせることができます。内服薬として、バゾプレシンV2受容体拮抗薬であるトルバプタン( サムスカ) が2014 年3月に保険適応となり、増大率の抑制効果が認められています。
当院では入院で、ADPKD に対するサムスカの導入を行っています。また、指定難病であるため、診断されれば医療費の助成を受けることができます。

糖尿病性腎症

糖尿病の腎合併症の中には、尿異常が検出されていなくても、腎機能が低下している症例が増えており、糖尿病性腎症(Diabetic KidneyDisease:DKD)という新しい概念が生まれました。 当院は糖尿病性腎症(DKD)の進展予防に力を入れ、最新最適な治療を提供します。

腎硬化症

継続した高血圧によって全身の動脈硬化が進むことで腎臓の硬化が進んでしまいます。治療は早期からの血圧管理が重要です。二次性高血圧検査として、内分泌、腎動脈エコー、睡眠時無呼吸症候群や各種動脈硬化の高い評価も行い対応していきます。

       

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