当院における薬剤耐性菌スクリーニング調査のお知らせ
私たち医療事業者は、患者様を病院内感染から守るために様々な感染対策を行い、最大限注意するように心がけています。
しかし日本全国、特に西日本でカルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)・バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)などの薬剤耐性菌(以下、耐性菌)の検出が増加傾向にあります。
2017年4月、当院に入院中の複数名の患者様からVREが検出され、厳重な感染対策を実施しているところです。
院内におけるVREを含む耐性菌の状況を把握し、蔓延状況を明らかにするために入院患者様を対象に耐性菌の検査を実施します。
患者様から便または直腸ぬぐいを収集し、検査は大阪大学で行われ、検査結果(個人を特定できる情報を含まない)は当院の感染対策、および大阪大学・大阪市立大学・吹田保健所で解析を行い、耐性菌の蔓延状況の調査に使用されます。
また、吹田地区の耐性菌のCREスクリーニング調査にも協力することとなりました。地域の医療機関と協力し、医療安全をより確実なものにするための取り組みですので、皆様のご理解、ご協力をお願い致します。
この件に関するご質問は主治医までお願い致します。
平成29年9月1日
蒼龍会井上病院 病院長 辻本 吉広