適応基準
当院では、下記の”適応基準”を設けています。該当されない方はお受けできません。またベッドには限りがありますので、ご了承ください。
- 長時間透析の利点を理解し、実施したい希望がある。
- 就労や勉学などを目的としている。(開始年齢の目安は60才前後までとし、退職後は日中または準夜透析へ移行をしていただきます)
- 医師やスタッフの指示が守れる。ホームページ内「オーバーナイト透析」ページの内容を理解し、ルールが遵守できる。
- 安全対策の項目について十分理解できる。
- 体重管理を含めた自己管理ができる。(中2日DWの6%以下の増加)
- 一般状態ならびに透析中の血圧低下がない、もしくは少ない。
- 穿刺が困難でない。(人工血管の場合は、止血操作を自己で行える)
- 心エコー・心電図検査において高度な心機能低下等の重篤な合併症がない。その他、重篤な合併症や既往歴がない。
- 睡眠中の体動がない、または少ない。腰痛がない。(抜針のリスク、体動による警報が少ない)
- いびきがない。(CPAP装着可能)他の患者さんの睡眠を妨げることがない。
- 日頃の睡眠習慣や時間帯とオーバーナイト透析のスケジュールが合っている。
- 急な透析変更がない、または透析変更が少ない。
- 自力で通院できる、または介助を必要としない。
- 日中または準夜帯に6~8時間の透析を数回行い、抜針リスクが低いこと、血液の凝固の程度や残血を確認できる。
注意点
- 透析日の変更は2日前までに申し出てください。(急病や止むを得ない突然の急用は除きます)
- 入室時間が22時を過ぎる場合は必ず連絡してください。
※定期的に来院できない場合はオーバーナイト透析を中止させていただきます。 - 早い時間に終了した場合も、4時30分までは退室できません。また、退室は午前7時までにお願いします。
- オーバーナイト透析は、寝ている間に透析ができることが最大のメリットです。当院はワンフロアでの実施体制となります。十分な睡眠時間が確保できるように、周りの方への配慮ある行動を心がけて下さい。
- 穿刺順番は日替わり制でベッド並び順に開始していきます。来院されてもすぐに開始できなかったり、終了時にお待たせすることがありますがご了承ください。
照明
- 23時にフロアの照明を消灯します。
- 明りが気になる方はアイマスクなどを使用してください。
- 点灯時間は翌朝6時となります。
- 消灯後でも緊急対応時は照明をつけることがあります。
騒音
- 警報やナースコールは日中と同じ設定で使用します。
- 機械の警報音や足音、他人のいびきなどが気になる方は、耳栓を使用してください。
- DVDや音楽視聴をされる時は必ずイヤホンを使用して音量の調節をお願いします。
- 携帯電話はマナーモードにし、通話はお控えください。
空調
- スタッフがフロア全体の空調を適温に設定します。
- 個々のご希望には添えませんのでタオルケットなどで各自調整をお願いします。
当日の体調について
- 体調不良(発熱・下痢・嘔吐・腹痛など)がある時は事前に連絡し、対応についてご相談ください。夜間帯につき検査などはできません。
- 体調不良の連絡は遅くとも当日16時までに連絡して下さい。
※安全性を考慮し、オーバーナイト透析の実施をお断りすることもあります。その場合は日中もしくは夜間透析に変更していただきます。
※他の患者さんに影響がありますので、連絡なく来院されないようにお願いします。
透析棟(直通)電話:06-6386-8926
オーバーナイト透析実施時のお願い
- 透析前後の体重測定はご自身で行っていただきます。
- 抜針はスタッフが行い、止血ベルトを用いた自己止血となります。
- 退室時の片付けにご協力ください。
- 貴重品はご自身で管理をお願いします。高額な物は院内に持ち込まないようにお願いします。
※紛失等の責任は負いかねます。 - 車でお越しの方は、所定の駐車場をご利用ください。
- 退室時、お忘れ物のないようにお願いします。
オーバーナイト透析中止基準について
オーバーナイト透析は、仕事との両立で透析時間の確保に苦労されている方にとって、とても有意義なQOLの高い透析であり、長く実施していただきたい治療法です。しかし、就寝中のため血圧測定を実施しないことや、深夜帯でスタッフが少数であることなどのため、実施にあたっては安全性の確保を第一と考えています。長時間透析の意義と危険性を十分に理解していただくようお願いします。
病状や自己管理の状況、また当院のルールを遵守していただけないなど、適応基準に該当しない状況が続いた場合は、医師およびスタッフで検討し、オーバーナイト透析を中止させていただく場合があります。その場合は、夜間透析などの対応をさせていただきますのでご了承ください。