当院での取り組み
当院では「誤嚥性肺炎に強い病院」を目指す取り組みを行っています。高齢者に多い疾患で、誤嚥を起こす基礎疾患(嚥下機能の低下)への対応も重要です。食事摂取という生きていく上で必要不可欠な行為だけでなく、食べる楽しみが奪われる可能性があります。当院では、より良い人生を送るために重要な経口摂取を維持する目的で、多職種連携のチーム医療を行っています。
NST(Nutrition Support Team)
NST(Nutrition Support Team)という栄養サポートチームを多職種で構成しています。患者さんの栄養状態を把握し、最良の栄養法を提案します。
検査
嚥下機能を評価するため嚥下内視鏡検査(VE:Video Endoscopy)や嚥下造影検査(VF:Swallowing Video Fluorography)を必要に応じて実施しています。
栄養
食事形態が決定すると、管理栄養士による栄養指導を通じてご家族へ調理方法などを提供しています。
訓練
言語聴覚士による摂食機能訓練と、理学療法士による運動機能訓練を入院時より開始します。誤嚥性肺炎患者さんは、筋力低下や呼吸機能低下も見られるため、摂食機能と運動機能両方の訓練を行っています。
口腔ケア
口腔ケアを最も重要視しており、除去できない汚れ等は、状況に応じて提携歯科医師の訪問歯科診療も実施しています。口腔ケアを継続してもらうため、ご本人・ご家族へ適切な清掃物品の提案や処置の方法を説明しています。
経口摂取回復促進加算
当院では、経口摂取回復促進加算を2014年より連続で取得しています。
食べる楽しみを取り戻し、充実した日常生活が送れるよう職員一丸となって対応していきます。
経口摂取回復促進加算とは?
鼻腔栄養または胃瘻患者さんの35%以上が1年以内に経口摂取に回復している施設で、摂取機能訓練を実施した場合につく加算です。