放射線科の概要
現在、放射線科は診療放射線技師12名(うち女性技師4名)が、透析患者さんの合併症の早期発見だけでなく外来診療においても地域医療に貢献できるように日々放射線業務を行っています。
当科では緊急CT、緊急MRI検査に即応できる態勢を整えており、地域の医療機関からの検査依頼にも積極的に対応し地域からの要望に応えていける病院を目指しています。
当科の特徴
人材育成
当科の特徴として各科員が様々なモダリティーを習得できるよう勤務ローテーションと教育体制をシステム化しており確実に成果をあげています。
今後も各モダリティーのスペシャリスト育成を目標とし、専門・認定技師の育成、学会発表等の活動に力をいれていきます。
チーム医療
医師や他の専門職種と連携し、良質な医療を提供できるよう努めています。
医療機器のご紹介
井上病院診療棟 検査装置各種
一般撮影装置2台、ポータブル撮影装置2台、X線TV装置1台、CT装置1台、MRI装置1台、アンギオ装置1台、DXA装置1台
井上病院附属診療所 検査装置各種
一般撮影装置1台、X線TV装置1台、マンモグラフィー装置1台
CT装置
X線を使って全身の横断像を撮影することができる装置です。
また、コンピューター処理により任意方向の断面像や3D画像を作成することができます。
そして当科ではCT画像を用いたさまざまなデータを収集することにより透析医療に貢献できるよう研究も継続しています。
検査時間は約10~15分・造影検査の場合は約20~30分で終わります。
MRI装置
MRI(magnetic resonance imaging:磁気共鳴画像法)は強力な磁場の中に体を置き電波を当てることにより画像を作り出す装置です。
MRI検査の利点は次のことが挙げられます。
①X線を使わないため被曝がなく侵襲性が低い。
②造影剤を使わず血管の撮影ができる。
③あらゆる方向からの撮影が可能。特に頭部領域の急性脳梗塞や脊椎・四肢の骨・筋肉系疾患に有効です。
検査時間は約20~25分・造影検査の場合は約30~40分で終わります。
アンギオ装置
アンギオ検査とは血管に直接細い管(カテーテル)と造影剤を入れることにより病変部を探し、治療をする検査です。
当科では主にシャントPTA・下肢PTA等の治療時に医師の被曝低減と手技のサポートをしています。
X線TV装置の検査各種
X線TV装置はX線画像がリアルタイムに動画として観察できます。
当院では井上病院診療棟と附属診療所(健診)に1台ずつ設置しており、おもにバリウムを使った消化管検査やシャント血管造影、嚥下造影(VF)をおこなっています。
X線TV装置 (井上病院附属診療所)
井上病院では健診の胃透視を7人の診療放射線技師で年間3000件以上撮影しています。
X線TV装置の操作経験がない技師でも段階的に指導しており、胃がん検診専門技師を6名が取得しています。
マンモグラフィー装置 (井上病院附属診療所)
井上病院のマンモグラフィーはすべて女性技師が撮影しており健診では年間600件以上撮影しています。
検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師も女性技師3名が取得しています。
骨密度検査DXA(dual-energy X-ray absorptiometry)法
ごく弱いエネルギーのX線を2種類使用し、X線の透過率の差を利用して骨密度を測定する検査です。
DXAはガイドラインでも推奨されている骨粗鬆症の診断に有用な検査です。
またロコモティブシンドローム(運動機能症候群)の観察に有用とされている全身体組成測定も可能であり四肢の筋肉量を測定することができます。検査時間は10~15分です。
おしらせ
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