形成外科の概要
形成外科とは、大まかに言えば身体の表面の傷や変形を治療する外科です。 当院では、その中でも特に血液透析に関連した「治りにくい傷」の治療を担当しています。 通院や入院生活を送る患者さんの傷が少しでも小さく・痛みがなく・清潔になるよう工夫を行っています。
医師紹介
波多 祐紀[非常勤医]
■ 資格
日本形成外科学会認定専門医
皮膚腫瘍外科分野指導医
下肢静脈瘤血管内レーザー焼灼術指導医
乳房再建用エキスパンダー・インプラント責任医師
対象疾患・治療について
対象疾患
▼ 難治性創傷
細菌感染や血行不全・持続的な圧迫・管などの人工物によって治るはずの傷がなかなか治らない状態です。褥瘡(床ずれ)や重症下肢虚血(足の壊疽)が代表的です。
▼ 胼胝・鶏眼
足の変形によるタコやウオノメです。気づかないうちにタコの中で褥瘡が発生することもあります。
▼ 陥入爪・巻き爪
爪の変形により食い込みや感染が生じることがあります。
▼ 体表の小腫瘍や変形
徐々に大きくなる「できもの」は、小さいうちに小さい手術で治してしまうほうが安全です。
治療内容
最も多いのは褥瘡(体を動かすのが困難になった方の 「床ずれ」)です。自然に発生した傷であるため、完治が大変難しいと言われていますが、皮膚・排泄ケアに関する専門的な資格を持つ看護師(WOCナース:皮膚・排泄ケア認定看護師)と協力して感染や痛みがなくなるよう努めます。
また、次に多い重症下肢虚血(足の血行が悪くなって起こる足の指の壊死)に対しては、さらに血管外科とも協力して身体の内側と外側の両方から治療を行います。
軽い外傷や爪の疾患などの治療は外来通院で行いますが、特に形成外科が主役になって手術や入院を行わなければならない場合は、その期間を他の医療機関(JCHO大阪病院ほか)に移して治療を続けます。
形成外科からのお知らせ
現在、お知らせはございません。