総合内科の概要
総合内科では患者さんが「元気に自立して生きること」や、「最も大切にしていること」を一緒に考える診療を行なっています。外来から入院診療まで、特に幅広く高齢患者さんの診療に力を入れていきます。
超高齢社会を迎え、複数の持病を抱えた高齢患者さんが増えています。各専門領域では医療が日進月歩の勢いで進化し、新しい知見の構築も加速し、診療の指針が目まぐるしく更新されています。このように、専門科の先生の縦への成長が続く一方で、複数の持病がある患者さんをどの医師が診療するかという問題が出てきました。それぞれの病気、専門科の先生の診療を横に紡ぐのが井上病院の総合内科です。
また、井上病院総合内科では診療看護師(NP)を雇用しています。NPは5年以上の看護経験を持ち、大学院修士課程を修了し、資格認定試験に合格した、診療と看護に従事する看護師です。NPは治療に関する医師のCure(キュア)の視点と、病に悩む患者さんが生活に戻るためにどうしたら良いかという看護師のCare(ケア)の視点を持っています。特に高齢患者さんの診療では上記の両視点が大切であり、医師・NPでチーム診療を行なっていきます。
スタッフ紹介
濵田 治 [部長]
■ 資格
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
ECFMG certificate
米国内科学会上級委員(Fellow of the American College of Physicians)
鴻池 陵 [診療看護師]
経田 由美 [診療看護師]
高槻病院・井上病院・しんあいクリニック 総合内科 公式X
高槻病院・井上病院・しんあいクリニック総合内科の公式アカウントです。最新の医学知識や総合内科活動の紹介、カンファレンスの共有を行います。
[プロフィール変更しました]
— 高槻病院・井上病院・しんあいクリニック 総合内科 (@Takatsuki_GIM) July 27, 2024
みなさん、おはようございます😀
今年度のプロフィール画像はこれまでの写真から似顔絵にしました
ぜひ一度プロフィールも覗いてみてください☺️
合わせて、アカウント名に井上病院・しんあいクリニックを追加しました
適宜、各施設の活動も報告していきます!🌈
対象疾患
•多種多様な内科疾患に対応をしています
•高齢患者さんの内科疾患だけでなく、 老年症候群(※)と呼ばれる高齢患者さん特有の症状も専門的
に対応しています
※老年症候群でよくみられる症状・相談
✔からだがだるい
✔食欲が減ってきた
✔食べ物が飲み込みにくくなった
✔急に体重が減ってきた
✔微熱が続く
✔物忘れが多くて不安
✔最近よく転ぶようになった
✔薬が多くて飲むのがつらい
✔療養や介護について相談したい
✔人生会議「もしものとき」について相談したい
高齢患者さんの診断や治療には、様々なリスクや状態を考慮した包括的な対応が重要となります。患者さん・ご家族の不安や悩みを一緒に考えていきます。病状が専門的な診断・治療を必要とする場合は専門科へご紹介します。
内科全般、誤嚥性肺炎・尿路感染症・蜂窩織炎などの感染症、脊椎圧迫骨折や大腿骨近位部骨折など骨折患者さんの整形外科との協同診療などを行います。
総合内科からのおしらせ
総合内科部長 濵田治が第19回医療の質・安全学会学術集会で演題を発表しました
2024年11月29日から30日にかけて、神奈川県のパシフィコ横浜ノースで開催された第19回医療の質・安全学会学術集会において、総合内科部長である濵田治が一般口演を行いました。
発表タイトル:院内迅速対応システム(RRS)導⼊を通じた⼀般病棟での呼吸数測定向上に関する医療の質改善プロジェクト
本発表では、濵田医師が前任地である法人内の高槻病院において、プロジェクトリーダーをつとめた医療の質改善(QI)プロジェクトの成果が紹介されました。RRSは院内で急変した患者の予後を改善するため、世界中で導入が進んでいます。その運用には、看護師による患者急変の早期察知が重要な役割を果たします。
特にバイタルサインの中でも呼吸数は急変の予測因子として非常に重要とされていますが、測定が不十分であるケースが多く見られます。高槻病院でもRRS導入に際し、呼吸数測定割合の低いことが課題として浮上しました。そこで、RRS委員会主導のもと、⼀般病棟での呼吸数測定向上を目的としたQIプロジェクトが実施されました。
その結果、研究期間中に一般病棟での看護師による呼吸数測定の割合が3倍以上に増加するという成果が得られました。この成果は、呼吸数測定の向上において、即効性と持続性を備えた介入の有効性を示す重要な知見として報告されました。
総合内科診療看護師 鴻池陵が第10回日本NP学会学術集会で演題を発表しました
2024年11月22日から24日にかけて、東京の国際医療福祉大学で開催された第10回日本NP学会学術集会において、総合内科の診療看護師である鴻池陵が一般口演を行いました。
発表タイトル:診療看護師主導の医療の質改善プロジェクト開始前における院内転倒の現状と課題
本発表では、診療看護師が看護師として患者ケアの最前線で培った経験を活かし、診療の視点から院内転倒を分析し、効果的な介入を行える可能性について発表しました。また、診療看護師が研究手法を習得することで、医療の質向上において中心的な役割を果たす潜在能力があることを発表しました。
広報誌 蒼空Vol.49掲載
総合内科部長濵田治が第9回米国内科学会インド支部年次総会2024で講義しました
2024年8月16-18日にインドのラクナウで開催された第9回米国内科学会インド支部年次総会2024(American College of Physicians India Chapter 9th Annual Meeting of the IM ACP INDIA 2024)で総合内科部長の濵田が講演しました。
タイトル:Japan’s Healthcare System -its challenges and solutions-
インドは、国民皆保険がなく、医療インフラの未整備や医師不足と偏在など、様々な医療問題を抱えています。一方、日本の医療システムは、国民皆保険制度に基づき、高い医療サービスの質を提供しており、世界から称賛されています。しかし、超高齢化や医療費の増大、医師の偏在といった課題にも直面しています。今回の講演では、日本の医療システムとその課題への取り組みを共有し、文化や背景の違いを超えて、インドが抱える医療問題の解決に向けたヒントを提供することを目指しました。
総合内科部長濵田治が野口医学研究所のセミナーで講義しました
米国臨床留学を支援してきた野口医学研究所が主催するオンラインセミナーである野口グランドラウンドで総合内科部長の濵田が講演しました。
タイトル:あなたが透析患者の入院担当になったらー明日から使えるシャントの観察ポイントー
透析患者さんが入院した時の注意点、シャントの診察方法など、総合内科の立場から講義をしています。
愛仁会グループ広報誌ア・ラウンドで総合内科の設立と展望について特集が組まれました。
院長・看護部長・事務部長・内科部長と座談会を開き、それぞれの視点から総合内科の設立背景・目的・そして期待される影響について深掘りされています。
表紙の画像をクリックすると内容を閲覧いただけます。(PDFが開きます)
総合内科部長 濵田治が協力員として参与した「冠動脈疾患一次予防ガイドライン」がCirculation Journal誌に掲載されました
総合内科部長 濵田治が協力員として関わった、日本循環器学会の「2023年改定版 冠動脈疾患一次予防ガイドライン (JCS 2023 Guideline on the Primary Prevention of Coronary Artery Disease)」がCirculation Journal誌に掲載されました。
このガイドラインは、日本語版に続き英語版も公開されました。前身の「虚血性心疾患の一次予防ガイドライン」は2001年に初版が発表され、その後およそ5年ごとに改定を重ねてきました。今回、「2023年改定版 冠動脈疾患一次予防ガイドライン」と名称を改め、最新の医学情報を提供するために刊行されました。このガイドラインは、冠動脈疾患の予防における現場での判断の一助となることを目的としています。
以下はフルテキスト閲覧用のリンクです。