リハビリテーション科の概要
リハビリテーション科は急性期病棟と地域包括ケア病棟、訪問リハビリテーションにそれぞれスタッフを配置しており、全体のスタッフ人数は理学療法士17名、作業療法士3名、言語聴覚士3名、健康運動指導士1名です。
主な業務
理学療法、作業療法の対象疾患は人口股・膝関節術後、脊椎固定術後、切断などの整形外科疾患や、下肢閉塞性動脈硬化症や肺炎、脳梗塞・呼吸器疾患・心疾患・内科疾患治療による廃用症候群などです。また内シャント設置術後の上肢機能の評価、自主練習指導を作業療法では行っています。
理学療法
作業療法
言語聴覚療法の対象は、摂食嚥下障がい、高次脳機能障がい、構音障がい、失語症などです。また、NST(栄養サポートチーム)にも参加し、VF(嚥下造影検査)なども実施しています。 外来血液透析患者さんを対象に、健康運動指導士が健康寿命の延伸を目的とした体操教室の運営、糖尿病や保存期慢性腎臓病の患者さんへの運動療法を行っています。
言語聴覚療法
体操教室
当院の特徴としては、基礎疾患に糖尿病や、慢性腎臓病をお持ちの患者さんが多く、その方々に対する運動療法や生活指導などにも携わっています。 最近注目されている内部障害リハビリテーションを積極的に行っています。
新型コロナウイルスに負けない身体づくりを
外出自粛中の体力低下を予防しよう
新型コロナウイルス対策で外出を控えざるを得なくなり、不安視されていることが「動かないこと」です。「動かないこと」で、筋力が低下し、身の回りの事や生活動作がしにくくなったり、認知症になりやすくなります。2週間寝たきりにより失われる筋肉量は、7年間に失われる量に匹敵するともいわれています。
リハビリテーション科より、ご自宅でできる体操をご紹介します。こまめに動き、体操して筋力の低下を防ぎましょう。
リハビリテーション科の取り組み
いつまでも元気にプログラム
当院では外来透析患者さんの健康をサポートするための取り組みとして、「いつまでも元気にプログラム」をおこなっています。毎年お誕生日月に健康チェックを行い、その結果に合わせた運動指導を行っています。
啓蒙活動
地域の方々へ、健康への理解を深めていただく「健康教室」などの公開講座で、「健康寿命を延ばそう」「ロコモティブシンドロームの予防」「メタボ予防」「糖尿病予防」などの運動教室をおこなっています。
日常生活動作に対するリハビリテーションの効果
リハビリテーションの効果をまとめました。
リハビリテーションを実施した全ての患者さん・急性期病床の患者さん・地域包括ケア病棟の患者さんに分けて表示しています。リハビリテーションを受けた患者さんは、入院時と比較し、退院時には日常生活動作(歩行など)が改善し、7割程度は在宅復帰されていました。
透析を受けている患者さんに対しても、透析されていない患者さんと同じような効果が表れています。ご参考にしてください。
人材育成
当院では新人教育プログラムを設けています。1年間を教育期間とし、教育担当者と一緒に業務を学んでいただきます。
4月はオリエンテーション、他部署・他施設の見学、評価の復習を行い、5月以降から症例を担当していただくようにしています。
その他、月1回定期の科内勉強会を開催、症例検討会は随時行い、院内外の勉強会、研究会にも積極的に参加しています。
また、実習生の受け入れも積極的に実施しています。
資格・認定
施設認定 | 運動器Ⅰ、呼吸器Ⅰ、脳血管Ⅰ(2021年6月より)、廃用症候群Ⅰ(2021年6月より) |
---|